【図形と計量⑥】必ず覚えるべき鈍角の三角比の値3選!

こんにちは,madoryです!

ホッくん
ホッくん

座標を用いた三角比の定義から,

0°,90°,180°の三角比の値が計算できたね!

レッサーくん
レッサーくん

うん!

90°の三角比の値の謎が解けたよ♬

ホッくん
ホッくん

今日は,鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値を求めていこうね!

例えば『sin 120°』の値が分かるようになるよ‼

直角三角形を用いて定義される三角比は,

座標を用いて定義することで,0°≦θ≦180°まで角度が拡張されました

詳細は過去の授業を参考にしてください

【図形と計量⑤】90°の三角比の謎が解明‼︎座標で考える三角比の拡張

座標を用いて定義したことによって,鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値が新たに加わります

そこで本時は,

「鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値を求めましょう!」

さっそく本時の結論です

★本時の結論★

鈍角の三角比の値は,『120°』『135°』『150°』の3つを理解すればよい!


鈍角の三角比の値

座標を用いた定義の仕方によって,鈍角の三角比が定義されました

注意点はx座標です!!

鈍角の場合,x座標の符号が負(x<0)になるので気を付けましょう!

ホッくん
ホッくん

実際は180°から θ の角度を引いて

黄色の直角三角形を考えていくよ!

そもそも鈍角の直角三角形は存在しません

実際に考えていく直角三角形は,『180°ーθ』を計算した黄色の直角三角形になります

実際に具体例を見てみましょう

120°の三角比の値

ホッくん
ホッくん

『180°ー120°=60°』だから,

60°の直角三角形を考えるよ!

レッサーくん
レッサーくん

なんでx座標が負になるの??

ホッくん
ホッくん

x座標は原点よりも左にくると負の数になるから,

鈍角の場合の直角三角形の横の長さは,常に負になるんだよ‼

120°の三角比の値は,『180°ー120°60°』から 60°の直角三角形の三角比の値を考えます

ただ,x座標が負になる点に注意が必要です

135°の三角比の値

ホッくん
ホッくん

『180°ー135°=45°』だから,

45°の直角三角形を考えるよ!

135°の三角比の値は,『180°ー135°45°』から 45°の直角三角形の三角比の値を考えます

x座標が負になる点に気をつけましょう

150°の三角比の値

ホッくん
ホッくん

『180°ー150°=30°』だから,

30°の直角三角形を考えるよ!

150°の三角比の値は,『180°ー150°30°』から 30°の直角三角形の三角比の値を考えます

こちらもx座標が負になる点に注意が必要です

レッサーくん
レッサーくん

あれ……。

120°,135°,150°の三角比って,三角定規の直角三角形を考えているね!

ホッくん
ホッくん

その通り!!

30°,45°,60°の三角定規の直角三角形って本当に重要なんだよ♬

ホッくん
ホッくん

逆に,鈍角の三角比の値は,

三角定規の形になる「120,135°,150°」の3つだけ覚えればいいよ!

さて,ここまでを整理しておきましょう

  1. 120°の三角比の値は,『180°ー120°=60°』から 60°の直角三角形を考えればよい
  2. 135°の三角比の値は,『180°ー135°=45°』から 45°の直角三角形を考えればよい
  3. 150°の三角比の値は,『180°ー150°=30°』から 30°の直角三角形を考えればよい

ただし,いずれの場合もx座標が負になる点に注意しましょう

x座標が負になると,『cos』と『tan』の値が負になります

鈍角の三角比の値は,「120°,135°,150°」の3つを必ず覚えるようにしましょう

★補足★ 『120°』『135°』『150°』以外の鈍角の三角比の値はどうなるの?

レッサーくん
レッサーくん

じゃあさ,三角定規の形にならない鈍角の三角比の値ってどうなるの??

ホッくん
ホッくん

良い質問だね♬

一緒に考えてみよう!!

ここで,120°,135°,150°以外の鈍角の三角比の値を考えてみましょう

例えば,143°の三角比の値はどうなると思いますか?

ホッくん
ホッくん

『180°ー143°=37°』だから,

37°の直角三角形を考えるよ!

レッサーくん
レッサーくん

37°の直角三角形の辺の長さの比は分からないから,

143°の三角比の値は求められないのかな…

ホッくん
ホッくん

レッサーくん,ちょっと待って!!

0°~90°までの三角比の値が分かる『三角比の表』があったよね!

0°~90°までの三角比の値は常に一定であることから,『三角比の表』の値を利用することができました

詳細は過去の授業を参考にしてください

【図形と計量③】三角比の最強ツール!『三角比の表』
レッサーくん
レッサーくん

そうだったね!『三角比の表』で値を求めてみよう‼

レッサーくん
レッサーくん

すごい!!『三角比の表』を使って値が求められたね!

ホッくん
ホッくん

『三角比の表』は本当に便利な表なんだ♬

これで鈍角の三角比の値を求められるね!

このように『三角比の表』を用いれば,143°の三角比の値に限らず,すべての鈍角の三角比の値を求めることができます

『三角比の表』って,本当に便利ですよね!

【まとめ】「120,135°,150°」は三角定規の直角三角形を利用し,それ以外は三角比の表を利用して値を求めよう!

それでは本時のまとめです

  1. 鈍角の三角比の値は,180°ーθ を考えx座標が負になる点に注意
  2. 120°の三角比の値は,『180°ー120°=60°』から,60°の三角比の値を考えればよい
  3. 135°の三角比の値は,『180°ー135°=45°』から,45°の三角比の値を考えればよい
  4. 150°の三角比の値は,『180°ー150°=30°』から,30°の三角比の値を考えればよい
  5. 鈍角の三角比の値は,「120°,135°,150°」の3つを覚えればよい
  6. 120°,135°,150°の三角比の値は,結局三角定規の直角三角形を考えている
  7. 120°,135°,150°以外の鈍角の三角比の値は,『三角比の表』を用いてすべて求めることができる

本時は鈍角の三角比の値について学習してきました

特に,120°,135°,150°の三角比の値は,三角定規の形である60°,45°,30°の直角三角形から求めることができました

そして,それ以外の鈍角の三角比の値は『三角比の表』を用いて計算することができました

実際の問題では,『三角比の表』を使用するケースは多くないため,鈍角の三角比の値の基本は「120°,135°,150°」の3つをしっかり覚えてくださいね!

今回は以上です。ありがとうございました

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