こんにちは,madoryです!
座標を用いた三角比の定義から,
0°,90°,180°の三角比の値が計算できたね!
うん!
90°の三角比の値の謎が解けたよ♬
今日は,鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値を求めていこうね!
例えば『sin 120°』の値が分かるようになるよ‼
直角三角形を用いて定義される三角比は,
座標を用いて定義することで,0°≦θ≦180°まで角度が拡張されました
詳細は過去の授業を参考にしてください
【図形と計量⑤】90°の三角比の謎が解明‼︎座標で考える三角比の拡張座標を用いて定義したことによって,鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値が新たに加わります
そこで本時は,
「鈍角(90°<θ<180°)の三角比の値を求めましょう!」
さっそく本時の結論です
鈍角の三角比の値は,『120°』『135°』『150°』の3つを理解すればよい!
座標を用いた定義の仕方によって,鈍角の三角比が定義されました
注意点はx座標です!!
鈍角の場合,x座標の符号が負(x<0)になるので気を付けましょう!
実際は180°から θ の角度を引いて,
黄色の直角三角形を考えていくよ!
そもそも鈍角の直角三角形は存在しません
実際に考えていく直角三角形は,『180°ーθ』を計算した黄色の直角三角形になります
実際に具体例を見てみましょう
120°の三角比の値
『180°ー120°=60°』だから,
60°の直角三角形を考えるよ!
なんでx座標が負になるの??
x座標は原点よりも左にくると負の数になるから,
鈍角の場合の直角三角形の横の長さは,常に負になるんだよ‼
120°の三角比の値は,『180°ー120°=60°』から 60°の直角三角形の三角比の値を考えます
ただ,x座標が負になる点に注意が必要です
135°の三角比の値
『180°ー135°=45°』だから,
45°の直角三角形を考えるよ!
135°の三角比の値は,『180°ー135°=45°』から 45°の直角三角形の三角比の値を考えます
x座標が負になる点に気をつけましょう
150°の三角比の値
『180°ー150°=30°』だから,
30°の直角三角形を考えるよ!
150°の三角比の値は,『180°ー150°=30°』から 30°の直角三角形の三角比の値を考えます
こちらもx座標が負になる点に注意が必要です
あれ……。
120°,135°,150°の三角比って,三角定規の直角三角形を考えているね!
その通り!!
30°,45°,60°の三角定規の直角三角形って本当に重要なんだよ♬
逆に,鈍角の三角比の値は,
三角定規の形になる「120,135°,150°」の3つだけ覚えればいいよ!
さて,ここまでを整理しておきましょう
- 120°の三角比の値は,『180°ー120°=60°』から 60°の直角三角形を考えればよい
- 135°の三角比の値は,『180°ー135°=45°』から 45°の直角三角形を考えればよい
- 150°の三角比の値は,『180°ー150°=30°』から 30°の直角三角形を考えればよい
ただし,いずれの場合もx座標が負になる点に注意しましょう
x座標が負になると,『cos』と『tan』の値が負になります
鈍角の三角比の値は,「120°,135°,150°」の3つを必ず覚えるようにしましょう
★補足★ 『120°』『135°』『150°』以外の鈍角の三角比の値はどうなるの?
じゃあさ,三角定規の形にならない鈍角の三角比の値ってどうなるの??
良い質問だね♬
一緒に考えてみよう!!
ここで,120°,135°,150°以外の鈍角の三角比の値を考えてみましょう
例えば,143°の三角比の値はどうなると思いますか?
『180°ー143°=37°』だから,
37°の直角三角形を考えるよ!
37°の直角三角形の辺の長さの比は分からないから,
143°の三角比の値は求められないのかな…
レッサーくん,ちょっと待って!!
0°~90°までの三角比の値が分かる『三角比の表』があったよね!
0°~90°までの三角比の値は常に一定であることから,『三角比の表』の値を利用することができました
詳細は過去の授業を参考にしてください
【図形と計量③】三角比の最強ツール!『三角比の表』そうだったね!『三角比の表』で値を求めてみよう‼
すごい!!『三角比の表』を使って値が求められたね!
『三角比の表』は本当に便利な表なんだ♬
これで鈍角の三角比の値を求められるね!
このように『三角比の表』を用いれば,143°の三角比の値に限らず,すべての鈍角の三角比の値を求めることができます
『三角比の表』って,本当に便利ですよね!
それでは本時のまとめです
- 鈍角の三角比の値は,180°ーθ を考え,x座標が負になる点に注意
- 120°の三角比の値は,『180°ー120°=60°』から,60°の三角比の値を考えればよい
- 135°の三角比の値は,『180°ー135°=45°』から,45°の三角比の値を考えればよい
- 150°の三角比の値は,『180°ー150°=30°』から,30°の三角比の値を考えればよい
- 鈍角の三角比の値は,「120°,135°,150°」の3つを覚えればよい
- 120°,135°,150°の三角比の値は,結局三角定規の直角三角形を考えている
- 120°,135°,150°以外の鈍角の三角比の値は,『三角比の表』を用いてすべて求めることができる
本時は鈍角の三角比の値について学習してきました
特に,120°,135°,150°の三角比の値は,三角定規の形である60°,45°,30°の直角三角形から求めることができました
そして,それ以外の鈍角の三角比の値は『三角比の表』を用いて計算することができました
実際の問題では,『三角比の表』を使用するケースは多くないため,鈍角の三角比の値の基本は「120°,135°,150°」の3つをしっかり覚えてくださいね!
今回は以上です。ありがとうございました