【集合と命題③】補集合

madoryの『高校数学のブログ授業』です

  1. 数学を基礎から学び直したい高校生
  2. 高校入学前に予習して備えたい中学生
  3. 挫折した高校数学に再挑戦したい社会人

こんな❝あなた❞に向けて発信しています!


【結論】補集合はそれ以外!逆の集合を考えよう!

さっそく本時の結論です

「補集合はそれ以外!逆の集合を考えよう」

補集合が問題に混ざると,集合の難易度がぐっと上がります

補集合とはそもそも何なのか…?補集合を求めるにはどうしたらよいのか…?丁寧に解説していきます

それではこの結論にしたがって,順番に見ていきましょう

補集合とは?

まず,全体集合を U ,その部分集合を A とします

このとき,U の要素で,A には属さない要素全体の集合を補集合と言います

分かりづらいですよね…?簡単にまとめます

補集合とは?
レッサーくん
レッサーくん

A の補集合は,A 以外と覚えればいいんだね!

補集合を求める①

補集合を求める際には,共通部分 ⋂ と和集合 ⋃ の理解が欠かせません

詳細は過去記事で復習をしてくださいね!

【集合と命題②】共通部分と和集合

それでは実際に,補集合を求めていきましょう

補集合を求める①

補集合の性質

補集合のことを正しく理解するために,性質をまとめておきます

補集合の性質
ホッくん
ホッくん

③は「A バーのバー」という風に読めるよ!

「A の補集合の補集合」と言った方が分かりやすいかもね!

レッサーくん
レッサーくん

補集合の補集合なんてあるんだ~!

ド・モルガンの法則

次に,ド・モルガンの法則を紹介します

共通部分・和集合・補集合の考え方を応用したルールとなっています

ド・モルガンの法則
レッサーくん
レッサーくん

なんだか難しそうな法則だ…

ホッくん
ホッくん

大丈夫!ポイントは2つだけだよ!!

『かつ』と『または』を入れ替えて,補集合を分けることだよ!

共通部分の『かつ』と和集合の『または』を入れ替えて,全体の補集合をそれぞれの補集合に分けること

これがド・モルガンの法則の覚え方です!

補集合を求める② ド・モルガンの法則

ド・モルガンの法則を用いた問題を見てみましょう

補集合を求める② ド・モルガンの法則
レッサーくん
レッサーくん

(3)はド・モルガンの法則を知らないと,全然集合のイメージがつかなそう…

★補足★ なぜ,❝ド・モルガン❞の法則と言うのか?

なぜ,ド・モルガンの法則と言うのか…実は簡単です

「ド・モルガンさんが発見した法則だから」です

数学や理科などの理系分野では特に,定理や公式の発案者の名前をそのままつけることがあります

ド・モルガンとは?

〇本名は,オーガスタス・ド・モルガン(Augustus de Morgan)(1806年6月27日 – 1871年3月18日)

〇インド生まれのイギリスの数学者で,ド・モルガンの法則を発案

〇父親がイギリス東インド会社で働いていたため、インドのマドゥライで生まれるが、生後1年もたたないうちにイングランドに戻る

〇16歳でケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに入学、ウィリアム・ヒューウェルやジョージ・ピーコック(en:George Peacock)の元で学ぶ

〇1828年からユニヴァーシティ・カレッジ(現ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)の教授を務めた

引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』オーガスタス・ド・モルガン – Wikipedia

長年の功績の成果として,公式の名前が自分の名前になる…数学者にとっては最高の栄誉ですね!

【まとめ】補集合を理解し,ド・モルガンの法則を使いこなそう!

それでは本時のまとめです

  1. 補集合はそれ以外逆の集合を考えよう!
  2. A の補集合は「A バー」と読み,A 以外の部分を表す
  3. A の補集合の補集合は A になり,もとに戻る
  4. ド・モルガンの法則のポイントは2つ『かつ』と『または』を入れ替え,補集合を分ける
  5. ❝ド・モルガン❞の法則と言うのは,ド・モルガンさんが発見したから

これまでに学習した共通部分と和集合に,今回学習した補集合がミックスされて出題されるのがイメージできたのではないでしょうか?

「数学Ⅰ」における集合の理解は今回の授業内容までで十分です

ちなみに,この集合の考え方は「数学A」でも活用していきます

しっかり押さえておきたいですね!

今回は以上です。ありがとうございました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA