madoryの『高校数学のブログ授業』です
- 数学を基礎から学び直したい高校生
- 高校入学前に予習して備えたい中学生
- 挫折した高校数学に再挑戦したい社会人
こんな❝あなた❞に向けて発信しています!
2次方程式を解く際には,まず因数分解が利用できないか考え,次に解の公式の利用を考えましたね!
詳細は過去の授業を参考にしてください

本時は2次方程式を解く授業の続きになります
それではさっそく本時の結論にまいりましょう
「判別式❝D❞と❝D/4❞で,2次方程式の解の個数と種類を判断しよう!」
この結論にしたがって,順番に見ていきます
判別式❝D❞と❝D/4❞とは?
2次方程式の解の公式は part1 と part2 があり,それぞれの公式のルートの中身を判別式と呼んでいます
- 解の公式 part1 のルートの中身 ⇒ 判別式 D
- 解の公式 part2 のルートの中身 ⇒ 判別式 D/4



解の公式 part2 の判別式は,
なぜ D/4 と言うの?

D/4 を計算すると D の値をちょうど 4 で割った値になるんだ!
後で計算で確認してみようね♬
D,D/4 により2次方程式の解の個数を判別することができます


上の表ではDと書いてあるけれど,
D/4でも解の種類と実数解の個数は同じだよ!
この3タイプの他に,「D≧0 ⇔ 実数解をもつ」も問題として出題されることがあります
『実数解をもつ ⇔ 実数解が2個か1個 ⇔ D >0 または D=0 ⇔ D≧0』
このように覚えておくといいでしょう
一度整理しておきましょう
- D>0…異なる2つの実数解をもつ…実数解2個
- D=0…重解をもつ…実数解1個
- D<0…実数解をもたない…実数解0個
- D≧0…実数解をもつ…実数解2個または1個

解き方に迷ったらこの表に戻ってきてね!
解の個数を求める


D/4 は D の値を4でちょうど割った値になっているね!

解の公式 part2 が使える場合(xの係数bが偶数のとき),
判別式 D/4 を使うと計算が簡単になるからオススメだよ♬


xの係数が偶数だから D/4 が使えるね!


xの係数が偶数ではないから D/4 は使えないね!
解の種類から求める


問題文に書かれている解の種類を見て,
判別式の不等号を決めればいいんだね!


xの係数に文字があると,2次方程式を解くことになるね!


判別式 D/4 が使えるよ!
この3種類の他,『実数解をもつ⇔D≧0』が出題されることもあります
★補足★ 判別式D<0のときの2次方程式の解
判別式 D<0 のときに2次方程式が解けないことを確認してみましょう


もし上記の問題が出題されたら❝解なし❞となるね!
よほどひねくれた出題者でないと出題しないと思うけど…
ちなみに,判別式 D<0 となり2次方程式が計算できないのは,現在学習中の『数学Ⅰ』での話になります
『数学Ⅱ』の❝複素数❞という単元を学習すると,上記のような2次方程式も解くことができるようになります
お楽しみに!!
それでは本時のまとめです
- 解の公式 part1 と part2 の中身をそれぞれ判別式と呼び,D と D/4 で表す
- Dをちょうど4で割った数が D/4 となるため,D/4 と表記する
- D>0…異なる2つの実数解をもつ…実数解2個
- D=0…重解をもつ…実数解1個
- D<0…実数解をもたない…実数解0個
- D≧0…実数解をもつ…実数解2個または1個
- D<0 のときは2次方程式を解くことができない(ただし,数学Ⅱを学習すると解くことができるようになる)
本時は,2次方程式の続きの内容である判別式について学習しました
判別式はD>0,D=0,D<0の基本3種類,D≧0の追加1種類,計4種類を使いこなせるようにしてくださいね♬
今回は以上です。ありがとうございました