madoryの『高校数学のブログ授業』です
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こんな❝あなた❞に向けて発信しています!
さっそく本時の結論です
「絶対値の方程式・不等式は,原点との距離から考える!」
絶対値を含む方程式と不等式の解き方は,基本的にはこの考え方でOKです
応用問題に入ると,原点との距離を考えるだけでは不十分になりますので,後ほどこちらも確認します
それではこの結論にしたがって,順番に見ていきましょう
絶対値とは,数直線上における原点との距離を表します
自信のない方は,過去記事で先に復習をしてから進んでくださいね!
【数と式⑤】絶対値それでは,さっそく絶対値を含む方程式・不等式の解き方を見ていきましょう
まずは最も基礎的な問題から,絶対値の方程式・不等式の❝しくみ❞を確認していきたいと思います
数直線上に図を書いて,原点との距離を考えることが最も重要です
絶対値の方程式・不等式① 数直線上に図を書いて,原点との距離を考える
なるほど~!!
原点との距離で考えれば答えが分かるんだね!
このように,絶対値の方程式・不等式は,数直線上における原点との距離をイメージして答えを考えましょう
絶対値の方程式・不等式の公式
上記から導くことができる,公式を紹介します
原点との距離が,
『 c 』より小さい(近い)のか大きい(離れている)のか考えよう!
これ以降,公式を使って計算をしていきますが,原点との距離をイメージしながら考えていきましょう
絶対値の方程式・不等式② 基本編
(2)の「※連立不等式になる」部分は,過去の授業で解説をしているので,こちらを参考にしてください
【数と式④】1次不等式絶対値の方程式・不等式③ 応用編
次に,応用編の問題です
絶対値記号がついていない右辺に,文字が入っている場合の解き方になります
右辺に文字が入っている場合は,[1],[2]のようにして場合分けが必要だよ!
それぞれ計算して,条件に合っているか確認するんだよ!!
今回登場した❝場合分け❞は,数学の問題で頻繁に用いられます
前提条件(ルール)が変わる場合は,場合分けして考える必要があります
場合分けは,ゲームで例えるなら,❝ステージのクリア条件❞みたいな感じかな♪
クリア条件(場合分けしたルール)の中で,敵を倒す(計算する)必要があるからね!
★補足★ 不等式の答えの書き方にルールはあるの?
今回の絶対値の不等式は,答えが不等式になりますよね
不等式の世界では,暗黙のルールで,いつも同じ不等号の向きで答えを書くことになっています
不等号が 2 つの場合は,『<』か『≦』の向きにするんだね!
不等号が1つの場合は,左辺に文字を書くのが一般的です
また,不等号が2つの場合は,❝小なり❞の向き(『<』『≦』)でそろえて書くのが一般的です
そうすると必ず,左側に小さい数値,右側に大きい数値が並ぶことになります
上記のように考えておくと迷わないのでオススメです!
それでは本時のまとめです
- 絶対値の方程式・不等式は,原点との距離を考える
- 公式があるが,原点との距離をイメージして考えるとよい
- 絶対値の不等式の計算では,連立不等式の計算になることがある
- 右辺に文字が入っている絶対値の方程式・不等式は,場合分けが必要
- 場合分けとは,ゲームのクリア条件のようなもの
- 不等式の書き方は,左側に小さい数,右側に大きい数
本時では,絶対値と方程式・不等式を組み合わせた,絶対値の方程式・不等式について学んできました
とてもややこしい内容であると思います
よく分からなくなったら,原点との距離を考える!!
この鉄則で進めていくようにしてくださいね♪
今回は以上です。ありがとうございました